みなさんは内臓体壁反射(ないぞうたいへきはんしゃ)という身体の仕組みはご存じでしょうか?

これは内臓が疲労したり、機能が落ちてくると反射的に身体の痛みや症状がおこる生理作用のことをいいます。

肩こりや寝違えは脾臓のSOSのサイン

慢性的な肩こりがある方や、寝違えをしやすい方は注意が必要です。

実は肩こりや寝違えは、脾臓(ひぞう)のいう内臓が機能低下をしていると現れる内臓体壁反射の症状なのです。

一般的にはデスクワークなどの姿勢が肩こりの原因になり、変な首の向きで寝てしまうことで寝違えてしまうと言われていますがそれは誤りです。

長時間デスクワークをしていて肩こりがある方もいれば、腰痛で悩んでいる方、腕の痛みが出現する方もいらっしゃいます。

ソファーで寝過ごしてしまっても寝違えないこともありますし、姿勢を気を付けて日常生活を送っていても急に寝違えの症状が出現することもあります。

脾臓ってどんな臓器?

脾臓は左のわき腹付近にある握りこぶしほどの大きさの内臓です。

みなさんは食後に激しい運動をした際に、左のわき腹が痛くなった経験はありませんか?

脾臓はちょうどその位置にあります。

食後にわき腹が痛くなる理由

脾臓には酸素を含んだ血液を溜めておく働きがあります。

食後は消化を進めるために消化管に血液が集まり、脾臓からも溜めてあった血液が放出されます。

その状態で激しい運動を行なうと、筋肉を動かすためにも血液が必要になるため、脾臓がさらに血液を送り出そうと収縮します。

食後のわき腹の痛みは、この脾臓の収縮によって引き起こされます。

細菌やウイルスと戦って抗体を作る大切な臓器

脾臓は最大のリンパ器官とも呼ばれる臓器です。

脾臓の中にはリンパ球がたくさんあり、免疫機能と深い関係があります。

リンパ球は白血球の一種で、病原菌と戦う際に活躍する抗体を作る働きがあります。

また脾臓には食細胞と呼ばれる白血球が多く存在し、病原菌と直接戦って捕食したり、他の免疫に関わる細胞を活性化する働きがあります。

古くなった血液を処分&リサイクル

血液中の成分である赤血球には酸素を運ぶ働きがあります。

赤血球の寿命は約3ヶ月であるため、古くなると酸素を運ぶことが出来なくなってしまいます。

脾臓はこの老化した赤血球を破壊して、また新たに血液を作る際に必要な鉄分を取り出す働きがあります。

脾臓が機能低下をおこすとどうなるか

脾臓の機能が落ちていると病原菌と戦う免疫力も下がってしまうため、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、症状が長引いてしまいます。

また脾臓の機能が落ちると、首肩まわりの筋肉が反射によって固くなり、肩こりや寝違えを引き起こしやすくなります。

つまり肩こりがあったり、首を寝違えてしまうということは、脾臓が疲労してSOSのサインを放っている状態なのです。

マッサージを受けたり運動したりすると筋肉が柔らかくなるため、一時的に首肩まわりは楽になります。

しかしながら脾臓の機能が落ちてしまっている状態のままだと、症状がすぐにぶり返してしまいます。

内臓から根本治療を行なうためには水流改善整体が有効です。

慢性的な肩こりがある方や、寝違え繰り返している方、風邪を引きやすい方はぜひご相談ください。

不眠・頭痛には水流改善整体

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