肘の内側には、肘を曲げたり、腕を内側に捻る動き(回内)する際に働く円回内筋という筋肉が存在します。

また首から腕を通って指先まで走行する神経の一つに、正中神経があります。

正中神経は途中、円回内筋を貫くように走行するのですが、この部分で神経に圧迫がおこり神経症状が生じる疾患を円回内筋症候群といいます。

円回内筋症候群の症状

正中神経が障害されることにより、親指・人差し指・中指・薬指の一部の指先から手の平にかけて痛みやしびれが生じ、手指や指を曲げる動作が困難になります。

症状が進行すると、親指と他の指で物を掴むことができなくなったり、手でOKポーズを作ることができなくなります。

また親指の付け根の筋肉が筋力低下によって萎縮してくるのも症状の一つです。

正中神経に加えて、前骨間神経という神経が障害されることもあり、その場合だと親指と人差し指を曲げることができなくなる症状が生じます。

円回内筋症候群の原因

多くの場合は腕の筋肉に負担がかかる仕事やスポーツ、日常生活動作の繰り返しが原因となります。

テニスのフォアハンドストロークでスピンをかけながら打ち返す動作や、ボーリングの投球動作では特に円回内筋に負担がかかるため、発症しやすくなります。

パソコンのキーボード操作や、楽器の演奏などの手の細かい動きも円回内筋症候群の原因となります。

円回内筋症候群の検査と治療

骨に異常がないかレントゲンやMRI撮像された後に、理学検査や筋電図検査によって診断されます。

一般的に病院ではビタミンB12が処方され、他院では円回内筋を始めとした腕のマッサージやストレッチ指導が行われます。

しかしながら、すぐに症状がぶり返してしまったり、完治まで時間がかかってしまうことも多いです。

また円回内筋症候群は、頸部や手首などの他の末梢神経障害と併発して症状が現れる場合もあります。

Cloverでの円回内筋症候群の治療

円回内筋症候群を始めとした末梢神経障害は、局所治療ではなかなか改善しないことも多く、全身治療が効果的です。

本院で行なっている整体・鍼灸治療では、患者様の普段の姿勢や生活動作を踏まえた上で、全身の筋肉の筋膜の繋がりにアプローチして治療を行います。

本来の原因となっている骨盤や背骨の歪みを整え、また免疫力を高める治療を行い、神経の自然治癒力を高めることによって症状を取り除き、再発の予防をします。

気になる方は是非ご相談ください。

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