肩関節は肩甲骨と上腕骨(腕の骨)で構成されています。
また、これらの骨の表面はクッションの役割を持つ軟骨で覆われています。
肩関節の軟骨がすり減り、関節が変形をおこした状態を変形性肩関節症といいます。
変形性肩関節症の症状
肩関節に痛みや腫れが生じ、こわばりや可動域の制限がおこります。
症状が悪化すると、関節内に水(関節液)が溜まったり、安静時や夜間就寝時に強い痛みを伴うこともあります。
変形性肩関節症の原因
肩関節は体重がかかる関節ではないため、股関節や膝関節などと比べると比較的変形をおこしにくい関節といわれています。
しかしながらスポーツや重労働などで負荷がかかり、腱板損傷や脱臼をおこすと、肩の靱帯や軟骨が損傷します。
軟骨は再生しないため、そのまま肩に負担がかかる生活を続けていると、徐々に肩関節の変形が進行してしまいます。
また関節リウマチや、ステロイドの大量内服・アルコールの大量摂取による上腕骨頭壊死、上腕骨の骨折などに起因して変形がおこることもあります。
変形性肩関節症の治療
初期の変形性肩関節症において、病院ではまず保存的な治療として、痛み止めや湿布が処方されたり、 関節内へのステロイドやヒアルロン酸注射、ストレッチや筋力訓練などのリハビリテーションが行われます。
肩関節の変形が進行し、肩の可動域制限が大きく日常生活動作が困難であったり、保存的治療を継続的に行っても痛みが改善しない場合は、手術が行われます。
すり減った軟骨や変形した骨を切除して、人工関節に置き換える手術が一般的です。
Cloverでの変形性肩関節症の治療
一般的に整形外科などでは、変形性肩関節症の痛みの原因は、軟骨や関節の変形だと言われています。
しかしながら肩関節に変形がなくても痛みが生じたり、変形があっても痛みがなかったり、日によって痛みが変動する場合もあります。
また手術をして人工関節にしても痛みが残ってしまう方もいらっしゃいます。
変形性肩関節症の症状の原因には、肩周辺の筋肉や、首や腕の筋肉の緊張が関係しています。
整体・鍼灸治療で筋肉の緊張を取り除くことで、肩の痛みや可動域を改善させることが可能です。
負担のかかりにくい正しい肩の動きを取り戻すことで、変形の進行を止めることができます。
また肩関節の運動には、骨盤や脊柱、下半身の動きも連動して関わっています。
変形性肩関節症と診断され、もう治らないと言われた方や、徐々に症状が進行している方も、必ずしも関節の変形だけが原因になっているとは限りません。
気になる方は是非ご相談ください。