難聴について

耳の聴こえが低下している状態を難聴といい、先天的なものや、加齢によるもの、疾患によるものがあります。その中でも、特に原因もないのに、ある日突然耳の聴こえが悪くなる疾患を突発性難聴と言います。同様な症状をきたす疾患として、低音障害型感音難聴とメニエール病があります。

突発性難聴について

難聴をきたしますが、耳が詰まった感じがする軽度のものから、全く聞こえなくなる重度なものまで様々なタイプがあります。
多くの場合は片耳だけにおこります。また、めまいや吐き気、頭痛などを伴うことも多いです。発症してから1ヶ月で聴力が固定する傾向にあるので、早期発見が大事です。

早い段階で治療を受けることで、症状が改善する確率が高くなります。また、突発性難聴は1度かかると再発はしないと言われています。突発性難聴の原因は明らかになっていません。ストレスや睡眠不足、過労による影響や、ウイルス感染や血流障害が関与していると考えられています。

低音障害型感音難聴について

突発性難聴のように急に発症しますが、低い音のみが障害され、耳閉塞感が主訴になることが多いです。耳の中に水が入ったような感じがしたり、自分の声が響くような症状が現れます。めまいを伴うことはありません。突発性難聴と比べて低音障害型感音難聴は治りやすいですが、再発しやすい特徴があります。

耳の奥の内耳と呼ばれる部分の血流やリンパ液の流れが悪くなることによっておこると考えられていますが、原因は明らかになっていません。ストレスや睡眠不足、風邪などが引き金になると言われています。

メニエール病について

周囲がグルグル回転している、動いているように感じる回転性のめまいが生じます。まためまいに伴って、耳鳴りや難聴がおこります。再発を繰り返すことで、高度な難聴が残ってしまう恐れもあります。

メニエール病の原因は明らかになっていませんが、耳の奥の内耳と呼ばれる部分のリンパ液が多くなることにより、内耳が圧迫され発作がおこると言われています。またストレスや睡眠不足による自律神経の乱れや、脱水による体内の水分バランスの乱れも原因になると考えられています。

当院の治療方針

突発性難聴や低音障害型感音難聴、メニエール病の原因は現代医学ではまだよく分かっていません。
しかしながら内耳の血液やリンパ液の循環障害や、ウイルス感染、ストレスや睡眠不足などの影響があると考えられています。一般的に耳鼻科では難聴の治療として、ステロイドや内耳の血流を改善させる薬、内耳の余分なリンパ液を排出する目的で利尿剤などが処方されます。

早期治療によって改善する可能性が上がりますが、症状が残ったり、再発してしまう方も多くいらっしゃいます。耳鼻科での検査と治療も大切ですが、難聴の原因として、頸椎の歪みや筋緊張が影響していることが多いです。

当院では整体と鍼灸治療によって、耳の周囲および頸肩部の筋肉の緊張を緩和させることで、内耳の血液循環を改善させます。また骨盤と脊柱のバランスを整え、自律神経の調整することで難聴の症状を軽減させ、再発を防止します。耳鼻科での治療と並行して、早期に集中して治療を受けて頂くことをお勧めします。

難聴は当院へお任せください

東洋医学において、耳の症状には腎臓が大きく関わります。腎臓には人間の生命エネルギーが貯蔵されており、加齢により減少していきます。高齢によって腎臓の精気(エネルギー)が不足することで耳鳴りや聴力の低下などといった症状が現れます。腎臓の精気は過労よって減少し、免疫力が下がったり、難聴の原因となります。

また耳の周りには胆嚢の経絡が流注しています。胆嚢と関係の強い肝臓は、情緒やストレスを司り、自律神経と関りがあります。強いストレスなどによって肝が障害されると、耳の症状がおこり、胆の経絡に反応が出ることが多いです。当院の鍼灸治療では腎や胆、肝のツボを用いて自律神経のバランスを整え、体質改善を行なうことで難聴の症状を取り除きます。