みなさんは普段料理などに使う塩にこだわりなどございますか?

特に今まで何も意識せずに選んでいた方も多いかもしれません。

一口に「塩」と言っても世界中にはさまざまな種類の塩があり、味や口当たり、塩分の強さなどはそれぞれ産地や製法によって異なります。

そんな「塩」ですが、実は身体にとって良い塩と悪い塩が存在します。

腎臓に持病があったり、生活習慣病を指摘されていて、健康のために塩を摂り過ぎないように気を付けている方もいらっしゃるかもしれませんが、今回はそんな方でも本当は摂るべき「塩」についてお話します。

体内での塩の働き

塩は人間の身体にとって必要不可欠なミネラルでできています。

ミネラルとは、ナトリウムやカリウム、カルシウムやマグネシウムなどのことです。

ミネラルは身体の調整役です。 人間の身体は約37兆個の細胞が集まってできています。

それらの細胞がちゃんと働けているのは、ミネラルが細胞内外の体液の濃さを調整してくれているおかげです。

ミネラルは消化液の元にもなっていて、胃で食べ物を消化したり殺菌したり、小腸で食べ物から得た栄養を吸収するのに必要です。

また、人間が筋肉を動かしたり、感覚を感じることができるのは神経の働きによるものですが、神経細胞が働くために必要なのもミネラルです。

ミネラルはバランスが大切

ミネラルはそれぞれ相互作用をなしていて、どれか一つのミネラルが不足したり、また大量に摂って偏ってしまうと危険です。

ミネラルのバランスが崩れてしまうと細胞が働けなくなり、様々な体調不良を引き起こします。

実は人間の体液や赤ちゃんが育つ羊水に含まれているミネラルのバランスと、海水に含まれているミネラルのバランスは非常に良く似ています。

生物が海から誕生したことを考えれば当たり前のことではあるのですが、日本人は身体に必要なミネラルを海水から摂取してきた歴史があり、 そして海水にはそのミネラルがバランスよく含まれています。

岩塩は地殻変動により、海水が岩の中に閉じ込められて吸収されたものです。

海塩よりマグネシウムの濃度が少し低いですが、日常で岩塩を使っているヨーロッパ地方の人たちは、硬水を飲むことでマグネシウムを補いながらミネラルを補給してきました。

身体にとって良くない塩

ここまで読んで頂いて、塩へのイメージが変わった方もいらっしゃるかもしれません。

塩には身体に必要な成分がバランス良く含まれており、健康を維持するために必要不可欠な存在なのです。

しかしながら身体にとって良くない塩も存在します。

それは何かといいますと、精製塩です。食塩とも呼ばれます。

この塩は大量生産を目的に、海水のミネラルバランスを人口的に壊して作られた工業製品です。

塩化ナトリウム以外の成分が除去されているため、塩分濃度が高く(99%以上)、舐めると塩辛い味しかしないのが特徴です。

ナトリウム以外のミネラルがほぼ含まれていないこの精製塩を体内に取り込むほど、体内のミネラルバランスは崩れます。

そのため精製塩に限っては「塩分摂りすぎ注意」です。

味噌や醤油などの調味料や、外食、お弁当やお惣菜などの中にはコスト削減のために、この安い精製塩が使用されているものも多いので注意が必要です。

大切なのは減塩ではなく、良い塩を摂ること

塩をたくさん摂ると健康を害してしまい、高血圧や腎臓病などの原因となるので減塩を心がけましょうというお話をよく耳にしますがそれは間違いです。

身体にとって良くないのは「精製塩の摂り過ぎ」です。

精製塩を摂り過ぎると血管や内臓の機能が衰えてしまうため、体調不良を引き起こし、やがて病気になります。

食塩(精製塩)を摂ることによる身体へのメリットはありません。

一方で精製塩の普及により、自然塩を摂取する機会が減ってきてしまっていることから、実は「塩不足」による健康被害が増えています。

厚生労働省では生活習慣病予防を目的に、1日あたりの塩分摂取目標量は「成人男性で7.5グラム未満、成人女性で6.5グラム未満」が望ましいと基準を設けています。

しかしながら塩の摂取を制限すれば健康になるという考え方は間違いです。

過度な減塩はミネラル不足やミネラルバランスの崩壊を引き起こし、逆に体調不良を引き起こします。

健康のために必要なのは、塩の量の制限ではなく、身体に良い塩を積極的に摂ることです。

身体に良い塩であっても摂り過ぎは良くないのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、我々人間の身体は、塩が不足している時には「しょっぱい」ものが美味しく感じ、逆に塩が足りている時は味がきつく、塩辛く感じるようにできているのでご安心下さい。

むしろ先程も言った通り、現代人は「塩不足」の身体の状態であることの方が多いです。

体調がすぐれないときは塩を積極的に摂取してみて下さい。

身体に良い塩の見分け方

身体に良い摂るべき塩の見分けるためには、パッケージの製造方法をご確認下さい。

ミネラルの豊富な天然塩は、「天日干し」もしくは「平釜」という製法で作られています。

成分表を確認すると、ナトリウム以外の成分も含まれているのも特徴です。

一方精製塩は、「イオン交換膜」もしくは「立釜」という製法で作られています。

成分表にはナトリウム以外の成分は0mgと表記されています。

また「溶解」という製法で作られた再生加工塩という種類の塩も存在します。

これは海外から輸入した塩化ナトリウムに、海水やにがりを足してミネラル成分を調整した塩です。

精製塩よりはましですが、ミネラル量は少ない塩です。

岩塩にもミネラルは含まれますが、海塩と比べるとこちらもまた量が少ないものが多いです。

そのため「天日干し」もしくは「平釜」製造で作られた海塩が最もおすすめですので、ぜひ探してみて下さい。

もし塩についてご不明な点等ございましたら、当院にいらっしゃった際にぜひご質問下さい。

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