アウターマッスルとインナーマッスルについて
人間の身体には数多くの筋肉が存在しますが、身体の表面側にある筋肉をアウターマッスル、深い所にある筋肉をインナーマッスルといいます。
アウターマッスルは大きくて太い筋肉で、強い力を発揮できるのが特徴です。
インナーマッスルは小さくて細いですが、関節の近くに位置するため、関節の安定性を高める働きがあります。
腱板と腱板損傷(腱板断裂)について
肩関節においてインナーマッスルは腱板とも呼ばれ、大きな役割を果たしています。
肩甲骨と腕の骨(上腕骨)を引き付ける作用があり、肩の動きを補助したり、肩関節の脱臼を防いでくれています。
加齢や肩関節の酷使により腱板が切れることを腱板損傷(腱板断裂)といい、肩を挙げる際に痛みを伴ったり、肩を挙げられなくなる症状がおこります。
断裂した腱板は自然回復が難しく、手術適応になることもあります。
また、比較的筋肉量が多いスポーツ選手であっても、負荷が大きすぎたり、筋肉のバランスが取れていないと腱板損傷になることがあります。
アウターマッスルばかり鍛えていると、確かに力は強くなりますが、関節にとっては安定性に欠けてフォームが崩れやすくなるため、痛みの原因となってしまうことがあります。
猫背姿勢が腱板へ及ぼす影響について
デスクワークなどで猫背姿勢を続けると、肩が内巻きになり、肩甲骨の動きが悪くなります。
肩のインナーマッスルが働かない大変良くない姿勢です。
試しにわざと背中を丸めた状態で、両手をバンザイしてみて下さい。
手が真上まで上がりにくいと思います。
次に背筋を伸ばして胸を開いた姿勢で、同様にバンザイしてみて下さい。
先程とは違って、スムーズに肩が動くのを実感して頂けたかと思います。
このように、猫背の姿勢はインナーマッスルの働きを悪くし、肩に大きな負担を与えます。
四十肩・五十肩や、腱板断裂の予防のためにも、正しい姿勢を心がけましょう。
Cloverでの肩の治療
肩の痛みや可動域制限がある方の多くは、腱板が短縮して機能不全を起こしています。
Clover鍼灸整体院で行なっている整体治療は、骨盤と脊柱のバランスを整え姿勢を正します。
また鍼灸治療は腱板の機能改善に非常に効果的です。
気になる方は是非ご相談ください。